~捻挫こそ大切な早めの処置
足首は最も捻挫しやすい関節です。
「捻挫」は関節周囲の軟部組織(靭帯や関節包)の損傷の総称で、単に筋を伸ばした程度から、重要な靭帯の断裂までいろいろです。
「捻挫は治りにくい」と言われる理由は、レントゲンで骨折や脱臼が見つからないと「捻挫」と診断されますが、しかし実は靭帯付着部の剥離骨折、軟骨の骨折等も「捻挫」と診断されてしまうこともあるからです。
足関節の捻挫は、スポーツ現場では頻繁に発生する代表的な急性外傷です。しかし脳震盪や頭部頸部外傷や膝の靭帯損傷のように選手生命を直接的に脅かす外傷でないため軽視される傾向にあります。そのため再発率も非常に高くなっており、「捻挫は癖になる」とまで言われています。
実際サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボールなど特に球技の選手では捻挫の経験がない選手の方が少なく、それも繰り返し受傷しているケースがほとんどです。
またその中でも、復帰後も未だに違和感や痛みが取れないと感じている選手が大勢います。適切な処置と、その後のリハビリテーションやケアを軽視してしまい、結果的に大きく選手のパフォーマンスを低下させてしまうのです。
固定って凄い! 足の捻挫と私―フェイスブック参照―
足首の捻挫には大きく分けて、内反捻挫と外反捻挫があります。そのうち内反捻挫が圧倒的に多く発生しおります。(約90%)
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足関節捻挫は応急処置を出来るだけ早く、かつ的確に行うか否かでその後の回復期間や予後を大きく左右します。
そのため初期対応が非常に重要となるのです。
Rest | ―安静、患部を動かさない、ということから『固定』と訳す。 |
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Icing | ―冷却、しっかり氷で冷やす。湿布は冷えない。 |
Compression | ―圧迫 |
Elevation | ―高挙、患部を心臓より高い位置に上げる。 |