~加齢と体重増が大きく影響するひざ痛
膝は体の重みを支えていることを考えると、その割にとても小さな関節です。ですから大腿の筋肉を鍛え関節だけに任せず筋肉で体重を支えなくてはなりません。
しかし歳を重ねる度その小さな関節を支えている大腿の表と裏側の筋肉が少しずつ衰え弱くなってきます。筋肉で支えられていたのに、その筋肉が弱くなってしまっては、膝の関節はたまりません。
ここで、膝の内部を覗いてみましょう。
大腿の骨と膝から下の下腿部の骨の間に軟部組織があり、半月板と呼ばれるクッションの様なものがあります。加齢によってそのクッションが徐々にヘタってきて薄くなり、上下の骨の隙間が少しずつ狭くなり、そして遂に隙間が無くなり、体重をかけると上の骨と下の骨がぶつかり痛みを発します。
また解剖学的に診て、膝の内部は血流に乏しく、一度痛めた部分の回復がとても遅いのです。
人は怪我をしたり、炎症が起きると血流が修復の手助けをしてくれます。ですから元々血流の少ない膝は力学的に痛めやすく、解剖学的に治りにくいところなのです。
自力で歩行困難な患者さんがやっとの思いで来院し、施術後にはかなり楽になって歩いて帰れるそんな姿を思い描きながら器械の選定、手技を日々考えております。
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