腰痛の種類
整骨院での健康保険を使った施術は、外傷性の『ケガ』だけが対象なのですが、ここでは様々な腰痛を知って戴くために、あえて紹介します。
また過去に『ヘルニア』と言われた方は健康保険を使って整骨院で『腰痛』の施術を受けられないか?
というと、そんなことはありません。
保険証を発行する機関を『保険者』と言いますが、そこが『ヘルニア』では掛かれませんよとか、過去に『ヘルニア』と言われた方は整骨院に掛かれません、と間違った情報を流す場合がありますが、元々『ヘルニア』があっても、今回の痛みが外傷性の痛みであれば全く問題ありません。お間違えの無いようにお願い致します。
下記見出しをクリックすると詳細が表示されます。
腰の骨を支える筋肉や靭帯じんたいに疲労が溜まった状態を言います。
軽度であればすぐに回復しますが、疲労が積み重なると腰の筋肉がこわばり、うっ血し鈍い痛みを常時感じるようになります。これが筋筋膜性腰痛です。
急に重い物を持ち上げたり、急に身体を捻ったり、準備運動をせずに激しい運動をしたり、などの腰に急な負担をかけた時に起こりやすく腰に激痛が走る場合がほとんどです。
欧米では『魔女の一撃』と言われる程その痛みは強く恐れられています。
ギックリ腰の痛みの原因は大きく分けて2つあります。
腰椎の周囲の筋肉や靭帯、椎骨と椎骨の間にあってクッションの役目をする椎間板などが強く捻挫する場合。
もう一つは老化や、長期間の腰への負担がある状態で、ちょっとした無理な動作が引き金となっておこる場合です。
『ヘルニア』とは『臓器の一部が本来あるべき腔から逸脱した状態』と定義されています。
『椎間板ヘルニア』とは、腰椎の椎体と椎体の間にあって、クッションの役目を果たす『椎間板ついかんばん』に何らかの大きな外力によって亀裂が入り、『髄核ずいかく』という中身が飛び出し、それが脊髄せきずいという神経を圧迫し、激しい痛みを発する病態を言います。
その痛みは腰だけでなく、臀部から脚にかけて起こったり、痺れを感じる坐骨神経痛を引き起こしたり、筋力の低下を引き起こしたりするのが特徴です。
原因は、椎間板の老化や姿勢の悪い状態、又は長時間の座り仕事や運転などの状態の時に、急に大きな力が加わることによると言われています。
腰痛、腰の周りが重かったり、違和感、はり感がある、などに加えて、足にしびれや痛みがある、普段はなんともないが、歩き出すと足がしびれて歩けなかったり、歩きにくくなるが、前かがみで休むとまた歩けるようになる『間欠跛行かんけつはこう』などの症状が腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状です。
その症状は太ももからふくらはぎ、足の裏などに、両側に出る場合や片側だけに出る場合があります。
足先が持ち上がらない、階段でつまずく、スリッパが脱げやすいなど足に力が入りにくかったりすることもあります。
さらに症状が悪化すると、歩行時に尿意を催すなどの排尿障害や便秘、会陰部えいんぶに灼熱感しゃくねつかんなどの異常が起こってきます。
足の症状だけで、腰痛は全くない場合もあります。
主に老化によって脊柱管が狭くなり、その中を通っている神経が圧迫されるために痛みやしびれが起こる病気です。
40-50代以上の特に高齢者に多くみられ、女性よりやや男性に多いのが特徴です。
その症状は朝や寒い季節に多く現れます。
腰椎分離症は、脊椎が文字通り「切れて分かれる」ことによって発生する腰の疾患です。スポーツ障害以外では、老化による骨の弱化が原因となって起こるものです。
スポーツ障害としての腰椎分離症では、オーバーユース(使いすぎ)による疲労骨折が原因となって発症しています。
疲労骨折は、特定の骨に負荷が繰り返しかかることによって起こる骨折の一種です。
多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。
「ケガ」のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰椎を反らしたり回したりすることで徐々に起こります。
一般の人では5%~10%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。
スポーツ障害としての腰椎分離症は、身体のオーバーユース(使いすぎ)によって起こるため休息日を設けた練習のスケジュールを実行することが最善の予防策となります。
特に腰椎分離症を起こしやすい年齢である小学校低学年から中学生に掛けての時期は、成長期に当たる為充分な休息を取ることが大事です。
腰椎分離症の治療では、コルセットの装着による保存療法が主流です。コルセットをつけている期間中は運動を禁止または制限して治療に努めることが大事です。
施術方法について
自力で歩行困難な患者さんがやっとの思いで来院し、施術後にはかなり楽になって歩いて帰れるそんな姿を思い描きながら器械の選定、手技を日々考えております。
使用器械見出しをクリックすると内容が表示されます。
皮下5,6cmにある炎症を抑えてくれる器械です。普通の低周波治療器は出力を上げると皮膚表面の刺激が強くなり、痛みを感じます。
しかしこの『スーパーテクトロン』は皮膚抵抗が少なく結果出力を上げても痛みを感じずに筋層の深い所にある炎症を抑えてくれます。
腰の様な大きな筋肉、厚い筋肉に最適です、その下にある炎症にまで届きます。
高電圧(ピーク電圧値:150v)で短時間に加えられたツインピーク波形の電気刺激が、皮膚に抵抗を与えずに深部組織まで到達。
疼痛の軽減や血流量増大、治癒促進などに利用できます。
もともと人体に存在する電流に似たマイクロ電流を体内に流すことで、筋肉に刺激を与え傷ついた細胞の修復を促進します。
ほとんど刺激を感じない極めて弱い電流で神経や筋を興奮させない為、運動後の筋肉痛の軽減にも有効です。
このマイクロカレントを使って回復した症例をぜひ当院にお越しいただき、写真でご確認ください、納得いただけます。
施術の流れ
①問診、触診
②温熱又は冷却
③電療
*着衣のままで施術出来ます。
④ストレッチ
ご要望により腰にテーピングを貼ります。
『キネシオテープ』~伝統的な効果のあるテーピングです。
コルセットをお勧めいたします。
当院でも販売いたしております。
また自宅で出来るストレッチ指導をさせて戴きます。
パソコン等長い時間机に向かっている方、
車の長時間の運転、ハイヒールを履く方、温泉に長く入る方等は、腰痛に注意してください!
腰痛は脳外科での研究も進んでおり、「NHKスペシャル 腰痛治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~」でも放送されました脳外科医による新しい治療法が色々試されています。
こういう方向にも目を向けていきたいと思います。
今までこんな患者さんが来院されました。
・巨大ヘルニアで両方の脚に痺れが来たー普通は片方の脚のみが痺れる。
・婦人科系の疾患(卵巣嚢腫、子宮筋腫など)で婦人科で手術をし、腰痛から解放された。
・運動すると腰が痛み、痛みから運動が出来ず、運動が出来ないからストレスが溜まり、腰が痛い、といった心因性の腰痛の患者さんで、これを繰り返し負のスパイラルに陥った学生さんだったが、「明日から思いきって運動してごらん!」との助言でストレスから解放され痛みが大幅に軽減した。