ひざの痛み
オスグッド病とジャンパー膝

こんな症状でお困りではありませんか?

  • 膝のお皿の下2~3cmの辺りが痛い。
  • 膝のお皿の下2~3cmの辺りが腫れてきた。
  • 膝のお皿の下2~3cmの辺りが盛り上がってきた。
  • 走るとお皿の下が痛い。
  • お皿の下を押すと痛い。
  • ボールを蹴ると、お皿の下が痛い。
  • バスケでジャンプするとお皿の下が痛い。
  • 大腿をストレッチしようと膝を曲げるとお皿の下が痛い。
  • 正座をするとお皿の下の盛り上がりが床に当たって痛い。
  • ちょっとした段差を昇ろうと踏み込むとお皿の上が痛い。



オスグッド病とジャンパー膝

~早めの治療こそ復帰への第一歩
オスグッド・シュラッター病とジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)


私の様な昭和世代にとっては、自分の子供時代には「オスグッド」や「ジャンパー膝」という病名にはほとんどなじみがありません。
今の子供達の体に、昔と違った食生活や取り巻く環境の影響が出てきているのか、またはスポーツにおける環境の変化が出てきているのでしょうか。
理由の一つにはスポーツの種類によるトレーニングの専門性があると思います。練習内容の変化、スポーツ医科学の進歩によって身体の特定の部分に特化したトレーニング、また親のスポーツへの参加によって子に対しての過度の期待等が、子の負担となっている例もあります。
また昭和の時代にはスポーツを専門に診る医療機関が一般にはほとんどなく、平成の時代に入っても東京の中心部においてすら整形外科病院の数は少なく、皆ケガをすると外科に行くのが普通でした。現在のように「スポーツ障害」を専門に診る医療機関が無かったというのも「オスグッド」や「ジャンパー膝」があまり知られていなかった要因でしょう。
また昭和世代は科学的トレーニングとは程遠い「根性論」が主流で、大きなケガをしない限りは痛みで病院にかかるといったことが無かったことも一因だと思います。

オスグッドとジャンパー膝の違い

大腿の前面には人体で一番太くて強靭な「大腿四頭筋」と言う筋肉が有ります。股関節周辺から始まり膝の皿の下で下腿の脛骨(けいこつ)と言うところに付着します。ジャンプ(バスケット、バレーボール等)、蹴り(サッカー、空手等)、陸上の短距離走などで主に使われる筋肉ですが、筋肉が力を発揮する際かなり強い力で収縮をするため15~16歳くらいまでの少年少女の膝の皿の下の筋肉の付着部分が繰り返し引っ張られ炎症を起こし、押すと痛みが走ることがあります。
症状が重くなると軽いジョギングだけで痛みを訴える子も出てきます。
女子より男子に多く発生するようです。これがオスグッド・シュラッター病です。

また症状が更に進むと、皿の下の部分の筋肉の付着部分が盛り上がって変形してしまう場合も見受けられます。
これは皿の下の筋肉の付着部分(脛骨粗面(けいこつそめん)と呼びます)が年齢的にまだ軟らかく(成長軟骨という文字通り軟らかい骨で出来ているのですが)それを「大腿四頭筋」という大きな筋肉で引っ張るため(およそ400~600㎏)その力に耐え切れず、繰り返し引っ張られ盛り上がってしまうのです。または思い切ってボールを蹴った時などは、瞬時に大きな力が加わるので一回で盛り上がって変形したり、剥がれてしまうこと(骨折)もあります。
これに対しジャンパー膝は、上記で説明した「脛骨粗面」が年齢が上がるに従い、硬い大人の骨になってきて少々強い力で引っ張られても、盛り上がったり変形したりしなくなり、すると次に弱い部分の膝のお皿の上下にある「膝蓋靭帯」に大腿四頭筋の強い牽引力は働き、靭帯と骨の接合部に炎症を起こしたり、靭帯の繊維の一部が断裂したりする、これが「ジャンパー膝」です。
つまり、より若年層ではオスグッド、年齢が上がるとジャンパー膝ということになります。
最近は子供の成長が早いのか、当院では小学校高学年からジャンパー膝で受診する子も少なくありません。

オスグッド・シュラッター病の重症度と症状

さて治療において自分の痛みがどのくらいの痛みか、自分自身で把握しなければなりません。 「オスグッドの重症度と症状」をまとめてみました。
軽症 ・朝起きた時に痛むが、すぐに治まる。
・スポーツ中は痛くないが、終わった後痛む
中等症 ・スポーツ中痛みはあるが、支障はない。
・終わった後痛みが強くなる
・日常生活でも痛むが、支障はない。
重症 ・スポーツ中痛みで思い切ってプレーが出来ない。
・終わった後、痛みが強い。
・日常生活でも痛く、生活に支障がある。

施術方法について


当院での治療

オスグッドにしてもジャンパー膝にしても、まず治療の基本は「セルフ・ケア」です。
スポーツが終わったら自分で痛む部分をまずは冷やしましょう。
甲子園の高校野球を見ていると、ピッチャーは皆試合後のテレビインタビューの際、肩をがっちり氷で冷やしている映像を目にします。高校野球や大学野球、プロの野球選手は必ず氷で冷やしていますが(アイシング)、しかし本当はもっと小さい小学校や中学校の選手こそ冷やす習慣を身につけなくてはなりません。
小さいうちからアイシングの癖をしっかりつけなくてはならないのです。
確かに私の周囲でも、きちんとアイシングのできているチームは強豪校が多いです。
しかしながら、公共の体育館など、アイシングの氷を一番必要とされているところで、専用の製氷機が置いていない、という現実があります。
家庭用の冷蔵庫の製氷室の氷では温度が低すぎて凍傷を起こす危険があります。専用の製氷機の設置が望まれます。

アイシングの後は、大腿のストレッチをしてください。
当院では大腿の前面、「大腿四頭筋」を触診します。ほとんどの子はここが硬く張った状態です。大腿の前面の大腿四頭筋はもちろんのこと、裏側の大腿二頭筋(ハムストリングス屈筋群)を入念にストレッチしてください。ストレッチによって大腿筋群の柔軟性が増して、骨にかかる引っ張りの力がやわらげられます。
以上自分自身で行うセルフケアの後は、いよいよ当院での電気治療です。


使用器械見出しをクリックすると内容が表示されます。

『スーパーテクトロン』~心地よい刺激で深く効く!

皮下5,6cmにある炎症を抑えてくれる器械です。普通の低周波治療器は出力を上げると皮膚表面の刺激が強くなり、痛みを感じます。
しかしこの『スーパーテクトロン』は皮膚抵抗が少なく結果出力を上げても痛みを感じずに筋層の深い所にある炎症を抑えてくれます。
腰の様な大きな筋肉、厚い筋肉に最適です、その下にある炎症にまで届きます。

『ハイボルト』~オリンピック選手も愛用!

高電圧(ピーク電圧値:150v)で短時間に加えられたツインピーク波形の電気刺激が、皮膚に抵抗を与えずに深部組織まで到達。
疼痛の軽減や血流量増大、治癒促進などに利用できます。

『マイクロカレント療法』~細胞レベルからの治癒を促す!

もともと人体に存在する電流に似たマイクロ電流を体内に流すことで、筋肉に刺激を与え傷ついた細胞の修復を促進します。
ほとんど刺激を感じない極めて弱い電流で神経や筋を興奮させない為、運動後の筋肉痛の軽減にも有効です。

この「マイクロカレント=微弱電流」は通常10分ほど流しますが、選手の皆さんは試合日程を考え、いついつまでに治したい、といった希望で待合室で2~3時間電気をかけていく選手も多くおります。
ぜひ一度、当院にお越し頂き、この治療器で治癒に至った経過を写真でご覧ください。
なぜ多くのプロ選手がこの器械を携帯し、愛用しているか、ご覧いただければ必ずご納得頂けると思います。


施術の最後は、私が患部のストレッチをします。またストレッチの指導もさせて戴きます。
オスグッドもジャンパー膝も「使いすぎ症候群」と言われています。
ですからせっかく部活を休んでいても日常生活で歩いたり、しゃがんだりを繰り返しただけでも運動になるわけですから、部活を休んでいるだけでなく一日何回かは、大腿四頭筋のストレッチをして、大腿四頭筋の柔軟性を高めて膝蓋靭帯への負担を和らげてください。


施術の流れ
①問診、触診
②温熱又は冷却
③電療
④ストレッチ


競技への復帰
早期発見・早期治療で一日も早い復帰を!
当院を受診する選手も、明らかに痛いのにそれを口に出さなかったり、我慢に我慢を重ね遂にどうしようもなくなって治療に訪れる選手も大勢います。やっとレギュラーを取れたとか、監督、親の期待を裏切りたくない、の一心で我慢してプレーを続けていたとか、事情はそれぞれでしょう。しかしここで念を押してお伝えしたいのが、当然のことですが、早く治療を始めれば早く復帰できる、ということです。こじれた痛みは治るのも遅くなります。
さて競技への復帰ですが、これもまた難しい問題で、ここを間違えると痛みのぶり返し、復帰の遅延につながってしまいます。
「あせり」が競技への復帰を遅らせてしまいます。どうしても殆どの選手は痛みが少し良くなると練習を再開し、また再発してしまいます。
当院では競技復帰のタイミングを見極め、中途半端な復帰をしないよう選手と話し合い、練習をしながら治す、というのはとても非効率で無理があります、ということを理解してもらいます。
痛みは本人しか分かりません。自分で身体のコンディションと相談しながらコントロールしていく能力が選手には求められます。
親、監督、コーチと常に話し合いながら練習することが大事です。プロの選手との違いは、プロはしっかり休む時は休む、というところです。メリハリが効いています。
問題意識をしっかり持ち「休む時はしっかり休む」ということを徹底し、完治してから復帰を目指しましょう。
「痛い!」というのは身体が「動くな!」というサイン。
痛みが出たらすぐに練習を休み、痛みのでない練習だけを行いましょう。


当院は、毎日たくさんのスポーツ少年少女が来院されます。何故なら当院の「スーパーテクトロン」、「ハイボルト」、「マイクロカレト」は、とても良く効くからです。
最新の治療器を揃えてお待ちしております。
私たちスタッフは、選手の皆さんの一日も早い競技への復帰が叶うよう縁の下の力持ちとして皆さんを支えます。

さて週に何回通院すれば良いのか、とよく聞かれますが、せっかく部活動を休んで治療するなら、なるべく多く通院してください。症状が良くなってきたら来院回数を減らしていけば良いのです、痛いうちはなるべく多く毎日でも通ってください。

森林公園整骨院のご案内

住所と施術時間

JR森林公園駅から徒歩2分の整骨院

Tel : 011-801-6121
住所 : 〒004ー0072
札幌市厚別区厚別北2条5丁目1-12 リーヴセンタービル1F 郵便局隣り

施術案内
当院は予約優先です。
予約がないと待ち時間が長くなる場合がございます。
受付時間19:00 施術20:30までお受けしております。
※時間外の施術もご相談下さい。

休診日:日曜・祝日

交通アクセス
JR:JR森林公園駅西口徒歩2分(フードセンター側)
:裏の駐車場【150台まで駐車可】をご利用ください。(4時間無料券あり)